2011年05月05日

ダンボール堆肥作りの分かりやすい総括 第1期 その1 堆肥とは

書こうとして書き損ねてきたダンボール堆肥作りを3期に分けてまとめてみたい。

第1期 1月19日〜3月15日〈試行錯誤期〉

水が大事、と知るまで

まず第1期。試行錯誤期、としておこう(^^ゞ
最初の生ゴミ投入の1月19日から、方法完成(とわたしが思った)の3月15日まで、である。
この期間、3月7日ごろまでの特に寒い時期は加水ということをせず(必要はないと思い込んでいた)、ひたすら生ゴミを投入し、加温していた。基材は乾燥し(最初からそうだったからね)さらさらの状態だった。
発酵・分解はしているようにも思えたが高温状態は継続せず何か足りないと思えた。
3月8日にいたって、水を加えることを思い立ち、800ccも加えた。
翌日堆肥温度が50度を超えて、湿度の管理がもっとも大事と思い至ったのではあった。

下に毎日の気温や堆肥の温度状況、生ゴミ投入量その他のデータをアップした。サイズが小さいので見づらい。こちらに、本日までの、もう少し鮮明な画像をアップしたので、ご興味ある方はダウンロードしてご覧ください。
110117堆肥製造追跡データ (version 1)前山1のコピー.jpg

1月17日、厳寒の日、東京都大田区の昔のトマト勉強会、山代会長宅での講習をしていただき、その2日後、1月19日から始めたからすでに3ヵ月半が過ぎたのだ。
講習会の様子はこちら(途中で尻切れトンボだけど(^^ゞ)

ダンボール堆肥とは〜嫌気性発酵と好気性呼吸

ダンボール堆肥には関心があってできればすぐにでもはじめてみたかったが、調べても諸説あり、総覧的な解説もなくもうひとつ分かりにくいものだったので、納得が行かなかった。
農に広い知見と視野をもつ山代さんのダンボール堆肥は、ほぼ無臭、と聞かされて受講する気になった。

受講してダンボール堆肥の意義ややり方は十分に理解されたが、堆肥とはどんなものでどのようにしてできるのかというもっとも基本的なことがいまひとつ分からなかった。そのため湿度管理をどのようにすればよいか、わたしには不明だったのだ。

巷間言われる「ダンボール堆肥」とか「生ゴミコンポスト」とか言われるものは、好気性の堆肥化微生物(EM=Effective Microorganisms=有用微生物群、ね)の活動によって行われるもの、である。
その活動を発行と呼ぶこともあるが、発酵とは狭義には、アルコール発酵などのように嫌気性状態で行われるもので、堆肥化は狭義には「好気性呼吸」である。
しかし普通には、堆肥作りも発酵と呼ぶことが多い。
※堆肥=コンポストcompost

好気性呼吸であるかぎり、つまり、普通に堆肥化が進行している場合には強い匂いは出ない。
強いにおいが出るのは水分が多すぎて腐敗が進行した場合、嫌気性発酵が行われた場合である。腐敗の場合特にいやなにおいになる。

堆肥とは

堆肥とは、「有機物を微生物によって完全に分解した肥料」(ウィキペディア)ということになっている。「完全に」というところが微妙で、完全でないと弊害を引き起こすこともある。未分解有機物は不安定な状態にあって、大量の酸素を使って分解されやすい。これが大量に土中にあると、土中の酸素が不足して作物や生態系に大きな影響を与えることがある。

堆肥を作るということ(堆肥化=composting)は、「生物系廃棄物をあるコントロールされた条件下で、取り扱い易く、貯蔵性良くそして環境に害を及ぼすことなく安全に土壌還元可能な状態まで微生物分解すること」である (Goluke, 1977)。
具体的には、人の手で
@有機物=生物系廃棄物(動物排泄物、植物、食物残渣など)と、堆肥化微生物が出合いやすい場を作る
A堆肥化微生物が活発化する環境(温度、空気、湿度、堆肥に向いた有機物)を与えて分解を促進・管理すること、
ということになる。


堆肥化の場

ダンボール堆肥の場合、ダンボールの中に「基材」を入れて、風通し良く15℃以上の温度が保つことができる場所に置く。
ダンボールが良いのは簡単に入手できること、扱いやすいこと、通気性があること、安価であること、である。
「基材」とは堆肥化微生物の住処になり、堆肥化微生物が動きやすい環境を作る素材である。実際にはピートモスともみがらクンタンを3:2くらいで混ぜたもの25ℓを使った。その場合ダンボールは40〜50ℓくらいの容量が適切だ。
「基材」は、微生物がすみやすく、空気と水分を保持できるようなごく小さな穴(空間)がたくさんある物質(多孔質)がよく、また酸度ではPHが5〜9、C(炭素)/N(窒素)比10〜30の範囲が適切とされる。

※PH(ペーハー)ラテン語でpounds(重量) Hydrogenii(水素)。つまり水素の濃度のことで、物質の酸度を表す。0〜14までの数値で表され、7が中性、数値が小さくなると酸性、大きくなるとアルカリ性。食物の酸度に関係なく、人間の体はPH7.35〜7.45に保たれる。

※C(炭素)/N(窒素)比 微生物の活性は必要な養分に左右される。中でも、炭素と窒素の割合がもっとも影響を与える。一般的にはC/N比10-30で活動が活発になり、有機物の分解が速やかに行われる。生ゴミなど有機廃棄物はC/N比が高いに傾向にある。 



posted by foody at 09:26| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ダンボール堆肥 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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