2011年04月24日

食育の基本から自律分散型ネットワークへ、21世紀定常型自律社会へ〜食の安心・安全と、自律のための走り書き的メモ書き

1食とは何か〜

「いただきます」は「いのちをいただきます」であること
人間は自然の一部として生まれ育ち老いて死に、自然に帰る、がいのちというものを持っている。いのちあるものは他の命を「食べ」て自らのいのちを育て最後は死んで他のいのちの「食」となる。
食とは命あるものの根源であり、自然の中の一つの異和である。

循環=共生が人間のあり方・自然のあり方〜食もいのちも循環する

  1食物連鎖=病気や害虫と戦う強い力がないと、良く生きることができないし、よく「食べられる
   こと」もできない⇒連鎖が乱れる。※人間は自然の中にある。
  2競争=排除は非人間的・反自然的 
    仲間で共に分け合い助け合うのが自然〜顔の見える共生共同体
     弱すぎる人間、成長期の長い自律できない人間(受苦的存在)
    市場は個人化(競争)、抽象化(貨幣万能〜遠隔化・システム化)
     利潤のために効率追求
     ⇒低コスト化:大工場・大量生産・化学農薬・薬品使用・食品添加物・非人間的労働
     ⇒循環しない食と命
   
市場社会が食を見えなくして、わたしたちから遠ざけて、いる。

2食育とは何か

食の安心安全とは  
  自然の内に生きる人間は、自然の有機的身体としての身体を自然性のうちに
  回収すれば、自律的に振舞うことができるということ。
  そのための実践能力を身に着けるのが食育。

栄養と食品の理
  食材を知る→旬、栄養、上手な食べ方、美味しい食べ方

好ましい食事の実現・回復
  家族=共食共同体の維持  旬の自然の食材、非工業的な手作りの食を家族揃って食べる
  自然と人に感謝する いのちを食べていること、循環・共生すること

自然の中で生きる 工業的な食を避ける

3好ましい食事の阻害要因   
1) 栄養低下
参考 http://e-yasai.seesaa.net/article/8955507.html

栄養低下の理由は北海道立農業試験場によると
@生育の早い品種の導入
Aハウス栽培の増加
B旬を無視した通年栽培
C肥料過多による糖分減少
を原因に挙げている。
他にD流通時間の長さ、E調理(水溶性ビタミンc 
水に5分間で20%流失、1分茹でると26%。カロチンは
加熱により10〜25%失われる)もある。

市場流通の問題
現在の日本の市場流通システムでは、農家が収獲してから、スーパーなどの店頭に並ぶまで最短3日はかかる。
この間に水分ともに新鮮な味覚と栄養分も失われる。
 例)1日目収獲、2日目朝市場出荷、運送3日目大卸〜中〜小売店頭
すなわち、工業化〜商業化された食が、自然の食を蝕む

■栄養素年度別減少比較 (科学技術庁「日本食品標準成分表」による)
野菜  栄養素 1951年 1982年 2000年
にんじん  鉄分 2.1mg 0.8mg 0.2mg
ほうれん草 鉄分 13.0mg 3.7mg 2.0mg
大根  鉄分 1mg 0.3mg 0.2mg
りんご  鉄分 2.0mg 0.1mg 0mg

■「日本食品標準成分表」の初版(1950年)と5訂増補(2005年)を比較

[にんじん]
ビタミンA効力(IU) ビタミンC(mg)
1950年 13500 10
2005年 2530 4

[きゃべつ]
ビタミンA効力(IU) ビタミンC(mg)
1950年 50 80
2005年 12 41

[ほうれんそう]
ビタミンA効力(IU) ビタミンC(mg) 鉄分(mg)
1950年 8000 150 13
2005年 1170 35 2

2) 残留化学農薬・化成肥料・遺伝子組み換え食品〜市場化された食の問題

1工業化された食材
農産物・野菜は栄養低下に加え残留化学農薬残留化学肥料を含むとされ(舌にぴりぴりした感じ、渋み、苦味がある)、さまざまな病気、障害のもとになるとされる(発ガン、催奇性、免疫低下など)。       
さらに遺伝子組み換え作物は効き目の強くなった除草剤に堪えるよう遺伝子組み換え
基本的に高化学農薬・高化学肥料残留、さらに免疫低下・アレルギー反応増大〜どこまで怖いか分からない、ほどに怖い。
表示義務のない飼料、または植物性油脂、異性化液糖、果糖、アルコール、香料、でんぷんなどとしてたくさん使用されていると推測される。
日本では1600万トンのとうもろこしをアメリカから輸入
(遺伝子組み換え比率 とうもろこし 20%以上、大豆 60%以上)

畜産物・養殖魚 密飼い・遺伝子組み換え飼料・ホルモン剤・抗生物質・高ストレス
冷凍魚 抗酸化剤・発色剤

2工業化された食品
スーパーの商品、コンビニの商品、冷凍食品、ファストフード
量産低価格野菜 栄養低下+危険
量産低価格食肉 栄養低下+危険
安いお菓子 植物油など添加物〜遺伝子組み換え作物使用の可能性
食品添加物〜遺伝子組み換え食材・残留化学農薬・化学肥料
化学調味料〜舌にぴりぴりした感じ、免疫力・抗酸化力に影響あるはず
栄養の偏り 油脂・塩分・糖分過多、ミネラル・繊維不足
⇒食品の危険 O-157やBSEや発ガン性・催奇性の蓄積、免疫力低下・アレルギー反応増大、

3)食についての理解不足⇒食育の必要性・意義

家族崩壊にともなう調理経験(=知識・技術)、料理知識、食材知識の不足
市場化進展にともなう食の現場からの、人々の隔離
農業、畜産、漁労およびそれらが生み出す食品についての知見、体験不足、食の意味の認識低下
行政の食と農への無理解〜市場化推進にともなう無視・商業化・工業化推進

4)共食共同体の崩壊 〜再建の必要性

生存システムの崩壊、食育の崩壊(食への理解不足)
個食化、孤食化
栄養の偏り
食と農についての知見不足
安全地帯のない生活

4 食から社会へ、食育から自律分散型コミュニテ&アソシエーションへ、21世紀型社会へ

食の問題は、人間にとって根源的であり、また最終的でもある。個人的でもあり、社会的でもある。
もちろん社会全体のありかたと相即的関係にあるから、食を通して社会全体のあり方を市場万能から分散・自律した生存共同体やアソシエーションのネットワークへ変えていかねばならない。

1 市民皆農・自産自消の推進〜半農半○○生活、市民皆自然

いのちを実感する農・畜産・漁労経験と知見を市民が獲得できること。みんなが身近に自然と食物のできるプロセスに参加体験・体感する仕組みの大切さを本当に知るために、食の生産にすべての市民が参加することが求められる。
特に市民農園は、食の自給化(非市場化)にもつながり、お起きの市民が参加できる最重要課題といえる。
その他、地産地消野菜市・生ゴミ堆肥推進など・里山保全・森林保全・環境保全

2 食育を主旨とした料理教室などで食の思想と技術・知見を普及する 

思想 
食と向き合う姿勢の理解〜命を食べる〜食農一体
食の意味(「美味しい」の発見・食の喜び=生の喜び=自然との一体感、
最終的には自然の中に回収されるいのち)を知る

家族で手作りの食を食べること 
ともに命を共有する関係=共食共同体が家族であること。
また家族が、安心・安全な食を通して生存保障単位であること。
            
食材の知見 
食材の育ち方や特徴を知り、それぞれの固有な大切さや、より好ましい食べ方を理解する。
また食の現在〜工業化・商業化・市場化された食の現状を知る。
調理の経験・知見 食材の特徴、調理法の特徴を知り、実際に調理する体験を通じてより好ましい食の実践能力を普及する
                   
3 食の価値や大事さを伝えるアソシエーション・コミュニティビジネス・アグリビツーリズム・ネットワーク構築で「食の自律社会」へ

1)目に見える、地域内の「農・食=いのち」の循環モデルを形成、地産地消野菜市・地産地消食の宅配や食堂・生ゴミ堆肥推進など・里山保全・森林保全・環境保全活動のビジネスやアソシエーションで地域参加・コミュニティ〜アソシエーション形成、地域活性化へ

2)市民農園(畜産、漁業、林業でも)〜、地産地消のやさい・食材流通〜食材の命を生かす食育の推進〜食材の命を生かす食品食事の流通(高齢者向け宅配や食堂施設での地産地消と食育)〜生ごみ堆肥・森林保全などによる自然の循環推進〜アグリツーリズムなどによる広範な市民へ理解拡大
      
     ※     ※     ※

こうした活動を通じてコミュニティ(生存システム)の再建〜家族の再建、擬似家族(密なコミュニティ)の創出へ。

アソシエーション(使命協働体・顔の見える社会ネットワーク化)の必要〜公益活動協働体が連鎖して生活世界をネットワークして、コミュニティ・アソシエーション・市場社会を有機的に統合する。
⇒自律分散型ネットワーク社会を構築する。
その上で市場システムの領域を限定し、これと調和をとる。
市場は、今日、国家と結びついて貨幣的と身と権力を握っており、コミュニティ・アソシエーションに奉仕するべきである。
そして単一統合型志向の市場システムと、自律分散型ネットワーク社会が拮抗・融和する21世紀定常型社会(世界共和国)へ、とすすむ。

社会イメージ.jpg

         


posted by foody at 09:58| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 農・食・状況 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。