2011年03月18日

3月18日本日のUzumakiファーム 外部の死・春の蠢動・春大根・小松菜・ルッコラ

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東日本大震災後、初の農園協働耕作。
思えば、先週の金曜日に農園作業から帰ってすぐに、大震災は起きたのだった。

大震災は沿岸部で壊滅的な被害を出した東北3県ではまだ人的被害の拡大が続き、本日時点で死亡が確認された人は6548人となり、阪神淡路大震災の死者数を超えた。行方不明者は10,354人となり、死者と行方不明者の合計では、16,902人である(警察庁午後3時)。
福島第1原発では炉心溶融から再臨界か、という危機的状況のなか必死の努力が続いている。
東電管内では電力不足で計画停電が次第に規模を拡大し、燃料や電池はどこでも売り切れており、食料品の棚は空っぽだ。

まことに、自然は母なる自然であると同時に、暴力的で不条理で破滅的な死の神である。マルクスは書いていた。

  (人間は)自然的な、身体的な、感性的な、対象的な存在として
  動物や植物もまたそうであるように一つの受苦的な、条件
  づけられた、制限された存在である。
   (藤野渉訳『経済学哲学草稿』P222 第三手稿「ヘーゲル弁証法および
    哲学一般の批判」)

わたしたちはいつでも自然によって死を強制されうる「受苦的な」存在である。
死は自然なるものの日常に、生と同じだけ内在するが、生死は最後的に死へと収束する。また死はふいに拡大されて外在するもののように現れる。今回の震災と原発事故のように、である。
(原発はその本来性からして、自然性に対して外在的なもの、すなわち不吉で不気味な非自然的な死を爆発的に拡大するもの=怪物を思わせる)
外在する死を容認することは悲しい。

わたしたちは内なる日常、内なる自然の中の死の昂まりを堪えつつ、外部の破滅的な死、にも対峙しなければならない、のだ…。痛みは痛みと引き換えて、わたしたちは堪える。あらゆるものをわたしたちは堪える…。

今は、あきらめて、引き裂かれた内部と外部の無限の距離をわたって、わたしたちが対処できうる日常にかえろう。
しかし、わたしたちは、小林秀雄が書いたような「黙って事変に処した」ところの「国民」ではない。内部に引き裂かれた無限のもの、をもつもの、である。内在する死をこそ主体的に生きるもの、である。
自然から引き裂かれた個人=蕩児としてそのまま自然のうちに帰還するもの、である。

      ※     ※     ※

自然の生の営みは時の歩みを止めることがない。
この春も、待ってはくれないのだ。
このあたりの農家にとっても今頃は寸暇を惜しんで春作に精を出す日、である。今日はオークボさんもアイハラさんも、ウチノさんも来ていた。

1週間ぶりのUzumakiファームは快晴。冷え込んで朝の気温はなんと0度だった。
もう気温が下がっても、ウチノさんの水車も凍らない。
太陽の力は、強い。
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都筑の丘の下では、白梅の開花の向こうでうららかな陽射しが柔らかく蕩けている。
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オークボさんの家の彼岸桜が開花した。
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蕪は寒さで凍え、半分以上死んでしまったが生き残ったものたちがすくすく伸び始めた。
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自然のうちではわたしたちは多くの死を知っているので、ことさらに生を尊ぶ、かも知れない。

ちもとが、元気に伸びる。
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本日は榊原さん、松島さんが欠席。新しく参加の野間さん、大震災で帰宅難民だった塩野さん、山本代表の4人で、ちょっと間があいてしまって盛りだくさんになった作業をこなす。
まずは、新規の56番区画で大根の播種。
〜春大根はあぶら虫がつくのよ〜と、農家出身の野間さん。
去年の秋も、あぶら虫は大量発生した。春でなくとも化成肥料頼みの大根作りは失敗だった。
でも、分かっちゃいるけどやめられない、のである。強引に野間さんを説き伏せ2畝に春大根を撒くことに(^^ゞ
自給自足にはとても足りまいが、いくばくか、生を日常のうちに引き止めては、くれるか…。

56番は、土作りからEM農法だ。3月4日に1uあたり1ℓのEM活性液と、EMボカシ0.7kgほどをすきこんである。
この区画初の根菜類なので、丁寧に深く耕し、2畝に整形。畝の中央部を鍬幅で50cmほど掘り下げて落ち葉とEMボカシ5kgほどを投入。
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畝を再び整えて、各畝に株間40cm〜35cm、条間40cmくらいで計46株ほど播種。
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種の袋を開けてみたら、思ったより種が少なかった。
一か所に2粒ずつ播いて、必勝(?)を期すことに。200円くらいの安い種を買ったので、なんともいえない。トホホ(-_-;)

塩野さんが、EM活性液を10倍に薄めた水を6ℓ散布して完了。見守る野間さん。
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さらに57番区画に小松菜とサンチュで一畝。左側2条に小松菜、右側2条にサンチュだ。
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この畝には10倍活性液以外は追加の施肥はしなかった。EMが生きているならこれで十分なはず、である、のだ、が…。

梅の木下に、こっそり茗荷を二株植えた(^^ゞ
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56番と土志田さんの畑の間には、アスパラを植えた。

帰ろうかというときに、ローズマリーが枯れているのを発見。
どうしてか、とっさに、分からない。予想外だ。
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取り急ぎ、塩野さんの専用区画へ移植した。
生き返るかどうか…生き返るのは難しいかもしれない。

今も進行している、外部の死、を思った。

     ※     ※     ※
■都筑Uzumakiファーム
 横浜市都筑区荏田南町4151他
 横浜市営地下鉄センター北より1.5km
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posted by foody at 18:57| 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | uzumakiファーム2010@都築の丘 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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