2011年01月28日

宮前クリーン農業研究会織茂さんの畑へ その3〜直売が育む市場社会の外部の食のコミュニティ・畑めぐり

ぼかし作り
道路を挟んで自宅向かいの畑の中にあるぼかし肥料の置き場。
ほぼ完璧に乾燥され、ぱらぱらの状態で袋詰めになって届く、NECの社員食堂から提供される乾燥生ごみ。
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こちらは、乾燥生ごみを使ったEMぼかし製造用の容器。10個以上並んでいる。
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生ごみに米ぬかを加え、カニがらなどを加えて、EM液(有用微生物:乳酸菌・酵母など)で発酵させる。

畑めぐり南側平地の東・直売ならではの多品種少量生産
自宅前の畑。織茂さんの畑は自宅を取り囲むように拡がり、大きく山側(北側)の斜面の畑と南側の平地にわけられる。山側も南側もそれぞれ東・中・西の三つに分けられる。つまり計6つである。合計して1haほどになる勘定だ。
ここは、平地の東、に当たる。
ねぎやソラマメや大根や玉葱が、畝ごとに細かく分けて植えられている。
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効率の良い「農業」ならできるだけ品種を絞って、作付けする。作業の効率が大きく違うからである。トマト農家や水菜農家などというものがある。彼らは、ビニールハウスに多額の投資をして、商品価値の高い(つまり交換価値=価格の高い)作物だけを作ってより良い現金収入を得ようとする。
「農業者」である。
作物はすべてが貨幣によって評価される。貨幣によってのみ、である。
栄養価も味も、残留農薬も、残留化学肥料も問われない。
市場社会の中に農を組み込むのは根本的に間違っているような気がしてならない。

直売の延長線上に「直接取引」の食のコミュニティが作られる、ということ

古来、自生してきた「農」のあり方では、自給を旨とし、多品種を植えつける。
当然作物の知見も、土壌や季節の運行についての知見も増える。
その延長としての「直売所」販売においても、自分で食べることを前提にするから、安心や安全や味わいや、家族の健康や…を考えざるを得ない。また買い手側からの批評や作物の要望を直接に受け取り、生産に反映しうる。本格的な食の洋風化・アジア化を反映してますます多品種になる。
一方買い手の側も、生産者=農家と直接に会話し、畑や農法を見、して作物を吟味しうる。
互いを知ることが、信頼というものであるならば、信頼の上に築かれる関係性を人間的「交通」と呼び得るであろうか。
自給農園の延長上に形成される「直接取引」の範囲に人と人との、信頼関係を基礎とした食のコミュニティが形成されるといってよいであろうか。

     ※     ※     ※

畝の真ん中にこんな木札が立てられている。
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堆肥をやった日付と、量の目安土の固さがかかれているのだ。

畑めぐり北の山側
山側の畑・東側。
右端に長い長い畝を作って、3畝ににんじんが植えられている。
残り2畝半、まだだいぶ食べられる♪
その右奥に残り少なくなった最終期の白菜が、5〜60株くらいある、かな。
全部で25aほどのこの畑でも10種類以上の多種の野菜が作られている。
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畑の北側は小高い小山になり、防風のために木々が残される。
畑は丘に囲まれた南側斜面に広がる。冬の季節風を防ぎ、凍結を防ぎながら、通風・日当たりよく畑作に適する関東南部・武蔵野台地南端部の典型的な谷戸地形だ。
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奥の茂みの辺りには湧水があり、用水として平地まで引いて、野菜洗いなどに使われる。
(この茂み辺りにはマムシが住むという伝説?があり、人々は、とくに子供は近づかないのだという。なかなかウフフな伝説だ)

山側の畑・中央。手が回らず、栗林にしているのだという。
川崎横浜では、「手が回らない」という理由で果樹地になったり、耕作放棄されている農地が目立つ。とくにこのところは農協が畑作から果樹への転換を奨めているらしい。「農地」(神奈川県では「生産緑地」などと意味不明な名称で呼ぶ)として認定され課税が優遇され、補助金さえ給付されることもある。
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農だけでは生計の立てにくい今日の市場社会にあってみれば、農家の側から見れば、もっともなことではあろうか。
しかし、食の自給がもっとも必要な東京首都圏エリアなのだ、と考えてみれば、畑作の持続と農地の維持のためにもっと、はるかにかけ離れて真剣な努力がされるべきではないか、と思ってしまう。(もちろん果樹でも結構なのではあろうが)

山側と平地とを分ける切通の道。
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昔は、歩くだけの村道だったが、今は車のぬけ道として使われ結構交通量があるという。見た目はいかにも田舎然としているが、実は安閑としていられないのである。

山側の西側はやはり手が回らず、今はなんだったか雑草よけのものを植えているという。
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ほぼ一人分の労力でこの畑を全部やりきるのは確かにかなりの困難かもしれない。が、なんとはなく、すっきりしないわたしなのではあった(^^ゞ








posted by foody at 13:27| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 農の現場レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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