2010年11月23日

かわさき育ち野菜市の収穫 その2 28歳梅原正寿君の限りなく有機な畑と割に合わない農業

野菜市当日の18日朝、前日に積んだ鈴木七五郎さんの野菜をすくらむ21におろして、宮前の梅原正寿さんの畑に向かった。

到着すると、畑に出ていた。

向こう側半分2反あまりはすでに畑作は「手が回らないので」やめて、農協の勧めを受けて、みかんの木が植えられ、果樹園になろうとしている。
農は、基本的に自給自足であり、+αで商品農業である。だから果樹をやるのも真っ当である。
だが、腑に落ちぬ。
なぜやり慣れた野菜作りではなく、望んだわけでもない果樹に転作しなければならないのか…。農協のすすめと、わたしの感じはかみ合わない…。
でもわたしは当事者でもなく、農の公共性を共有するものとして、わずかに幻想的に関与しうるに過ぎない。しかしながら食と農の公共性が社会にとって、またその成員にとって不可欠の生存条件であるならば、わたしにもその公共性の分与に預かる一員として発語し、実践的に公共性を実現してゆく根拠があるのではないか、などと思って見る。
農の公共性とは、ずべての人間は食を通して直接的に農を非有機的身体として我がものとしており、そのようなものとして農を共有しているからだ、などと思いつつ畑を歩んだ。

P1210155.JPG
声をかけると、開口一番〜昨日雨だったもんで、採ってなかったんですよ〜、今から採りますから〜という。

俺なんて昨日、雨の中でどろどろびしょびしょになって採ったんだぞ〜と言って見るが、考えて見ればムリに雨降りの中収穫しなくても間に合いさえすれば良いのであるし、朝採りのほうがさらに鮮度はよいので、結果オーライと言うことに(^^ゞ
28歳で未婚の若い梅原さんは、幼時から農業を継ぐものと心得て、遠くの農業高校に通い、卒業後はずっと自宅で農業にいそしんでいる。
でも、自分の代ででもう終わりでしょうね〜と心細いことを言う。〜だって、割に合いませんよ〜、と言いはなって黙ってしまった。しばらくして、農業じゃ生活できないし、現実にはウチは家賃収入で生活しているし〜と、ぼそぼそ呟いた。

若い梅原君の呟きは、わたしを黙らせた。

まことに、農業は割に合わない。三崎のように3毛作4毛作で高収入を挙げているところもあるが、それでも割に合わない。農業を市場社会のものさしで測ればそのように言うしかない。
農業者は貨幣でない価値を受け取ることで生存できるようにならねばならないのではないか、とわたしは思う。少しの貨幣と、たくさんの貨幣でないもの、とで、自然性のうちにある人間一般は生存を図らねばならないのではないか、と、わたしは思う。それは協働であったり、市場社会からの謝礼とか贈与と言うような分配(所得保障のような)であったりするものだ、と思う。

     ※     ※     ※


まずは採ってきたばかりの白菜を車に積み込んだ。
手にもつとみっしりと重い。良く育っているな。
この時点で虫がぽろぽろ落ちる。
梅原さんは防虫剤散布を2度に押さえている。土作りの段階で一度、苗が若いときに一度、である。小さい時に虫にやられると苗ごとダメになってしまうからである。
また畑横で堆肥をつくり土作りに精を出す。
きっと、良い肥料ができているのだな。
虫食いだけど、低農薬・有機主体の肥料でみっしりと重い白菜。うまそうだ♪

それにしても虫つきのまま売るわけには行くまい。どうしようか、そうじしてから行こうか〜、いや現場にも水道はあるからそうじしながら売れば良いかな〜。早く着いたほうが良さそうだし〜と言うことでそのまま積み込んだ。

キャベツに朝露がたっぷり残っている。
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さっさとキャベツを切り出すと、やはり虫くいがある。こりゃそうじが大変だな〜と思ったが後の祭りだ。もちろん、みっしりと持ち重りがする、良いキャベツだ。

続いて、サツマイモ掘りにかかった。
つるはすでに刈り取ってあるので、あとは掘るだけ。これは手早くて助かる(^^ゞ
P1210157.JPG

あっという間に20本分の収穫終わり。
えー、これで20本分なの〜???40本はあるでしょ????
あー、いやー、ウチではこれくらいで20本です〜。
…???
あのーウチではこれぐらいのが1本で〜と大きめのモノを指す。
あとで重さを測ったら500gほどだった(^^♪
P1210159.JPG
巨大なものも含めて、大まかにテキトーに20本分のサツマイモ♪
これを「1本」130円ほどで売る予定。
お客様の喜ぶ顔が目に見える。
大急ぎで会場へ向かった。
(農家にとっては割に合わない話しではあるけれどね〜)


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