2010年10月19日

モナの丘・土地に根ざす生存共同体を求めて その1 休耕地を生存拠点へ〜初発の志

10月2日、よく晴れた暑い日にUzumakiファームの仲間たちとモナの丘を訪ねた。
料理の大家のチャップリンおばさん、モナの丘を愛し、その存在を教えてくれた塩野さん、ハーブをこよなく愛するいたくらちゃん、そして農の行方に一方ならぬ関心を抱く山本聡さんとわたしの5人だ。

初めて訪問するわたしは、モナの丘のHPで予習して、期待にちょっとわくわくしていた。
HPにはこんなきれいなイラストが描かれていた。
モナの丘 俯瞰図.jpg
ハーブ園だな。しかもツボを押さえたグラフィックワーク。
この綺麗さと、持続して行くための事業性は商業という回路をはずしたあと、どう接続しているのか。
モナの丘は、3.7ha(HPでは3.5ha)の農地を運用する農業生産法人相模原グリーンピアが営む「農業体験施設」である。
モナの丘だけでは1haほどの敷地になるだろうか。
グリーンツーリズムや野菜直販、食堂などで「第6次産業」化を典型的に図っているわけである。

施設内のレストランMONA SANSARを食べろぐなんかでのぞくと、インド料理主体で、毀誉褒貶様々で喧しい。こりゃおもしろいではないか。とても魅力的な要素がしかし原石のように混交している。
市場社会の外に自立的な生存共同体を、構築していく力の源、ではないか。

11時ごろ、正面へ到着。
なんだかひっそりしているような…??(まだ少し早いかも(^^ゞ)
P1190384.JPG
コスモスのむこうにヨーロッパの山荘みたいな建物。
オーニングテントには花・ハーブ・薬草…、また喫茶の文字が見える。
夏休みなんかにはここに出店が出るんだろうか。
(全体にもうちょっとはっきりした案内サインがあるとよいのにな〜)

建物に入ると、自家産野菜を中心にした販売コーナー。
市場に対して、まあ割安感のある苦心の価格で、バイオマス低農薬農法(と思う)で作られた野菜が売られている。写っていないが今年の流行野菜のバターナッツやバナナピーマンも売られている。
P1190382.JPG

生姜がとてもいいね〜♪とチャップリンおばさん。
つられてみんなが買ったのでこの状態に(笑)
P1190389.JPG

たまたま社長の桑田さん、「番頭」の市原さんが居合わせ、興味津々のUzumakiチームの不躾な質問にも、それは丁寧に、過分なほど丁寧に対応してくれ、そのそもの始まりや歴史や課題を率直にかたってくれた。
P1190337.JPG

モナの丘は、



     ※     ※     ※

農業生産物の価格は、このクニでは流通産業が主導して決められている。それは流通業の顧客であるところの消費者として立ち現れる市民の支持する価格でもある。生活コストの体系の中で、地代家賃の占める比率は異常に高く、食費の占める比率は低すぎるのではないか、とわたしは思う。
産業コストの中では人件費比率がとても高く、人件費を支払うために高コスト構造はあらゆる産業で避けられなかった。
そして人件費として支払われた給与のうち一番の支払い先は地代家賃である。住宅用土地家屋などの不動産所有こそがこのクニの富の原基であるというような、世界にも歴史にも他に類例を見ないこのクニの土地本位制経済とは一体何なのであろうか。
このいびつな構造は、おそらく地主階級の資本に官製産業資本主義を接木した、幼生期の明治資本主義に淵源を発するのではないか、とわたしは疑っている。

すなわち、日清・日露戦の戦費調達に窮した時の政友会(地主を基盤とした)と山県閥官僚内閣は、当然のように地租を倍ほどにも引き上げ、その代わり、のように地方に鉄道建設や河川改修や学校開設などの「公共」投資を進めた。そこには地主が産業資本家として参加して「名士」化し、周辺には新産業が立ち上がり始めたであろう。産業資本家の顔をした地主階級は、事業の利益のほかに地主としての「土地」への利益誘導・すなわち高値誘導をも図ったであろう。
言い換えれば、日本資本主義は土地が生み出す利益を(地代家賃+含み益、ね)担保として成立し発展し始めた、であろう。
そこには、命がけの飛躍も、自由精神もない。
何をかいわんや…。

そして東京に貧民街を形成した地方出身労働者のための優良な住宅の確保について、検討されたような痕跡は、ない。(1902年(明治35年)救貧法案が提出されるが、「政府委員井上友一は反対して、義務救助にすれば惰民を生み貧民を増やし国費の乱用となる,恤救規則で救済できないものは隣保相扶,私人の慈善事業で救貧すればよいとし」て拒絶、法案はもちろん成立しなかった。(匿名の社会福祉思想サイト「がんばれ福祉国家」の「日本戦前社会保障略史」)このクニに公共住宅という思考が生まれるのは1907年頃の大阪市営住宅が初めのようである。




posted by foody at 13:02| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 農の現場レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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