2010年09月09日

みやじ豚の豚むす/寒川・俵屋、斉藤さんの意気とわざ〜9月5日横浜タカシマヤのかながわ名産100から@

横浜タカシマヤで開かれていた「かながわ名産100展」に行って見た。

そこで、寒川の俵屋の「みやじ豚の豚むす」に出会った。

みやじ豚、は「湘南で農業をする」「一次産業をかっこいい・感動があって・稼げる3K産業にする」と、4年ほど前に宮治勇輔・大輔の兄弟が家業の養豚業を継ぐにあたって、いわばただの養豚業から「みやじ豚」ブランドにリニューアルして、誕生したものだ。
わたしはその初期に勇輔さんから、業務用の販売などについて相談を受けていたことになるが、あまり役にはたてなかった。
しかし勇輔さんは、持ち前の行動力でがむしゃらに進んで業務用の安定販売先を今では多数確保している。それだけでなく一定以上の規模拡大はしないときめ、農業と社会の現在に強い危機感を持ち、次世代の農業を目指す「農家のこせがれネットワーク」を設立、「農家のためのレストラン」六本木農園を設立、多数の農業支援活動などを行っている。
今や、ときの人、となりおおせた、かもしれない。

俵屋は寒川町で、仕出し、惣菜通販、お食事処「なごみ」、さらには高齢者向け弁当宅配をいとなむ。販売にあたっていた正樹さんは宮治兄弟とは同年代でもあり、意気投合するところがあったであろうか。
繊細でジューシーなみやじ豚を、保存性の要る「豚むす(豚まきおにぎり)」に仕立てるのは、並大抵でない、と思われるからだ。
(豚まきおにぎり、または豚むすは宮崎の「名産」として売り出し中のものだ)

冷凍で売られるみやじ豚の豚むす。1個350円だ。早速購入して帰って試食にトライ。
高菜入り塩味、とシラス入り醤油味の2種。
賞味期限は12月までだから3ヶ月ほどの設定。

右が塩味(味噌、葱、有機高菜、岩塩ペッパー使用)、左が醤油味。
「れんじでポン」包装である。開封せずそのまま1分半ほど電子レンジにいれる。
すると、膨らんだ空気と水蒸気でポンっと袋が開いて完成、という予定だ。
まっている間、ちょっとドキドキする(^^ゞ
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3分後(500wで2個だからね)なんだか小さな「ポン」が聞こえたような気がしたので、取り出して見た。
P1180492.JPG

塩味、の全景。
P1180494.JPG

断面。肉にしみこんだ旨みが、ご飯の層にも広がっている。
口に含むと、肉はほろっと柔らかい。
ほろほろと崩れながら、柔らかな脂がこぼれ溶けてゆくのがわかる。
ほろっとした肉の旨み、さらっとしたあぶらの旨みが重なるようにやってくる。
黒豚系の力強い歯ごたえとは対極の溶けてゆくような旨み。

P1180495.JPG
ご飯と混ざって、旨みが重なる、また重なる。
ご飯は、たんぱく質と脂質の旨みをドンと力強く受け止めて、αでんぷんの甘やかな旨みですべてをとかしてゆく。
一口で何度もうまい。

ともすれば濃い味にして、焼くと固くなる豚肉を補おうとし、たれの味だけになりがちのものを、きちんとそれぞれが際立つようにバランスをとる。
しかも、これを冷凍にして、こうなんだ。
心意気、と、わざ、だな。
素材と対話すること、ができる人だな。

斉藤さん、心意気と、わざのちから、いただきました。
ごちそうさま。

サービスショット。醤油味、の断面。
P1180496.JPG
こちらは馴染み良く、もちろんうまいが、肉を味わうについては、塩味がなお良い。
と、わたしには思われる。


posted by foody at 07:53| 神奈川 ☔| Comment(1) | おいしいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
前山様

昨日は、貴重なお話をありがとうございました。
そして、高島屋さんで購入頂いた{みやじ豚の豚むす}を紹介して頂きありがとうございます。
活字でここまで表現出来る方はそういないと思います。
呼んでいて、自分で作っていながらも引き込まれました。

本当に感謝いたします。
Posted by 俵屋・斉藤正樹 at 2010年09月10日 22:18
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