2012年11月24日

2012年11月19日のUzumakiファーム その1 ぐずぐずとオクラを倒す、自然と人間の関係の本源としての農耕、モロヘイヤも少し、死者には礼節にかなった死を

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この日は、予想外に朝まで雨が残り、協働作業は中止だ。
ずっと日本海側の冬のように雲が鉛色に垂れ籠めて、気温が下がり、最高気温は10℃だ(@_@;)
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昼を過ぎて、オクラを倒して土づくりをしようとやってきた(^^ゞ
種から、苗を育て、移植して育てた。
発芽も、根付きもよくない、クセのある作物だが、よく育ち、たくさん結果し、たくさんの収穫を齎したのだった、このオクラは。
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寒くなり、弱って、結果しても十分に育たなくなっても、なおこのものは内部に有する生命の力というものを全うしようとして、新しい花をつけ、芽を出していたのをしばらく(3週間ほど、かな)そのままにしておいた。
ともに生きるものとして、生きようとするものを、まだ余力があるかに見えるものを、断ち切ってしまうのは忍びない。
農耕というものは、社会的現実においては、所詮は現世利益の、功利主義的実用効用効率のものではあろう。そこでは豊作や凶作があり、大きなものや良いものや不出来なもの、すなわち個体的差異があり優劣があるだろう。
しかし一方では、できも不出来もない、掛け替えのない、このわたし、このオクラ、この命、なのである。
農耕は全体としては、人間の生きる姿を端的に現す自然(人間もそのうちにある!)と人間との弁証法的関わり合いの時間的進行であり、すなわち自然と人間が一体になるものである。その一体になる、なりようというものは、主体的でありながら結果として自らを対象としてしまう。フォイエルバッハが類的存在と呼び、マルクスが大きく展開して超越論的に自然史的過程と呼んだものだ。
人間はあたかも、自然から独立した主体であるかのように自らを思いなして、自然を対象化して働きかける(自然を自分の有機的身体とする)が、そのことにおいて、自らも自然の一部(非有機的自然)になる。
すなわち、死に向かって熟してゆく。

(それにしてもなんとすばらしく深い、本質を一気につかむ言い方だろう。わたしは、マルクスのこの思想というものの膂力に打たれながら幾度もこの言葉を反芻する)

自然に手を掛けることは、自分に手をかけることだ、と、わたしは思う。

3週間もぐずぐずしていたのに、この期に及んでもなおぐずぐずしながら、わたしは、生きたオクラに手をかけた。
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蕾や、未熟果をつけたものも切り倒した。
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根は深くはり、なかなか引き抜くことができない。剣先スコップで根を切りながら掘り出す。
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30分ほどで全部を切り倒し、根を抜いた。
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生の(したがって死の)痕跡を消すように、耕運した。ここにまた新しい作物を育てるのだ。
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モロヘイヤも、少し倒した。
こちらも11月に入ると、急速に弱り、もうすでに新葉も出さずに立ち枯れている。この畝は来年まで休ませるが、立ち枯れたままにしておくのも忍びない。
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死者には礼節にかなった死を与え(吉本隆明)るのが、死すべきものの礼節(石原吉郎)だ、な。


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2012年11月18日のUzumakiファーム その3

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長時間のしゃがみっぱなしの植え付け作業で、固まって痛んだ腰を伸ばしきったその頃、高倍さんも到着。
遅いよ〜、もう終わっちゃったよ〜の非難をかわしつつ、早速作業開始だ。
トマトの隣の7番の畝の先週播種したものたちの補播種をした。
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奥からほうれん草、サラダ菜、白蕪、聖護院蕪を播いてある。
ほうれん草から順番に聖護院蕪まで、発芽してないところに種を押し込んだ。
手前の余ったスペースには玉ねぎの残った苗を植えた。
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冬に向かって、最高気温が15℃を切り、植物たちはもうそろそろ生長を止める。
真冬に食べられるように遅い種播きをしたものたちのために(というか食べる私たちのために、なのだけれども)保温のためにビニールトンネルをかけた。
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土が湿っているので、葉物や蕪や大根を収穫した。
帰ろうとすると、アブラムシで傷んだ1番の白菜が目に入った。
傷みは、就職することなく、じわじわ広がっているように見える。
以前に抜いてしまったものたちの隣の白菜も、アブラムシに師管液を吸われて黄色く枯れしぼんでいる(>_<)
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このままではますます広がり、白菜の全滅は必至だ。加えて、隣接するものにもアブラムシが広がり葉人ている。
泣く泣く、白菜を全部処分することにした。
すでに黄変し枯れ死したもの、まだ緑色だがアブラムシだらけになったもの、少しだけアブラムシが外葉についたもの…。10株ほどの白菜を、抜いて処分した。
後に石灰を撒き、鍬で耕した。
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それでも育ちの良かったものたちは、小さな結球を作っていた。
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5つほどの白い小さな白菜を手に、ほろ苦く家路についた。

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